2016年4月26日火曜日

2017年度からの新専門医制度について:当院の対応

専門医 という言葉からは、皆さんはどんな医師を想像するでしょうか?
これはなかなか難しい話題ではあるのですが、
2017年度から医師の専門医制度が大きく変わります。
※ 詳細は 一般社団法人 日本専門医機構HPを参照下さい:http://www.japan-senmon-i.jp/

この制度は2017年度から医師3年目=現在の2年目初期研修医に大きく関わる問題で、
それぞれの医療機関での勤務医にも関係する重要な話題です。
さて、この専門医制度のなかで、『 19 基本診療領域 』 というのが出てきますが、
当院ではその多くの領域に何らかの形 ( 基幹型連携型 )で
関わることになるのではないかと思います。
そのプログラムで、当院が 基幹型 として申請したものに、
総合診療専門医総合内科専門医 のプログラムがあります。
この2つのプログラムの違いをここで述べるのは・・・少し難しいので、
興味のある方は、内科系医師に聴いてみて下さい(もしかしたら様々な意見がきかれるかも・・・)
大雑把な表現をすると
総合診療専門医は、日本プライマリ・ケア連合学会が主体的に関与しており、
従来の家庭医療の後期研修プログラム に類似していて、
総合内科専門医は、日本内科学会が主体的に関与しており、
今までの内科認定医よりさらに幅の広さなど、プログラム的にも改革されたような感じです。
 ◆ 日本専門医機構HPより:http://www.japan-senmon-i.jp/comprehensive/index.html
 ◆ 日本内科学会HPより:http://www.naika.or.jp/nintei/shinseido/

まだ申請をしたのみではあるのですが、
当院・当地域で (現状の) 総合内科的 / 内科全体的な研鑽 を積みたいと思われている方は
ぜひお気軽に見学にお越しください
また、今回の新制度には該当しないけど、総合内科医/病院総合医/家庭医療医 としての
研鑽・実践を希望される方も、ぜひ遊びに来ていただければと思います
※ 2016年版はまだ更新できていないですが・・・ 当院 総合内科/初期研修のまとめBlogは下記

このBlog掲載は病院の許可を得ています。

2016年4月17日日曜日

第113回 日本内科学会総会 サテライトシンポジウム 『ことはじめ』:04月16日(土)

今週末は、日本内科学会総会が東京で行われました。
ただ、未明には本震もあったようですし、
熊本での震災の影響で参加できなかった施設や、応援を派遣しているという情報も耳にします。
※ 当院のDMATも出発したと福知山に戻ってから(地元紙で)知りました:頑張って下さい。
 
日本内科学会の内科専門医部会災害医療ワーキンググループからも
右記の情報が共有されています:http://www.naika.or.jp/saigai/kumamoto/
また、日本プライマリ・ケア連合学会 の会員からも
災害医療 プライマリ・ケア向けリンク集」 として、情報が提供されています。
少しでもお役にたつといいのですが・・・ 
まだまだ予断を許さないのだと思いますし、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。

さて、今年の日本内科学会の参加者はバラエティに富んでいた・・・かもです。
発表演題は3人ですが、それぞれ指導医が関わっていたので、ある意味6人の予定。
ただ、案外、どうやっていくのかも、お互いの情報共有がうまくいかず・・・でした。

病棟業務の事情で参加できなかった方や別の勉強会 (日本在宅医学会 地域フォーラム) もあり、
最終的には4人で参加。
発表の時間が、かぶりそうだったのですが、何とかセーフ!
まずは昨年度まで当院に在籍していた青木 達也先生から発表!
クラリスロマイシン(CAM)の併用で血中濃度上昇を来したタクロリムス(TAC)による
Calcineurin-inhibitor induced pain syndrome(CIPS)の一例
『 症例の蓄積が重要ですので、ぜひ、発表だけでなく、執筆して下さい』 とも言われ、
好感触・・・でしたが、優秀演題を逃しました・・・
:座長からの質問に「もう論文提出の準備はほぼ完了しています」と答えていたら、結果は変わったかも・・・ な~んて。
続いて、今年度から腫瘍内科所属の 早田 洋樹先生が発表。
地方総合病院の内科外来で行った、
新規薬剤である週1回投与型DPP-4阻害薬に関するアンケート結果

他にはない視点の演題で、座長からの講評もよく、優秀演題候補?と期待しましたが、
残念ながら、表彰はありませんでした:ただ、これも活字化したいですね。
その後、軽食を(夕方に向けて軽めに)食べたあと、
学会の出席点をもらう→書籍をノンビリみていたら、次の発表時間直前!
何とか間に合いましたが、壇上(大ステージでしたね)に
既に西村 康裕先生がスタンバってる状態でした。
地域基幹病院における総合内科専門医のありかたについて
一息ついて、会場をみると、スゴイ先生も参加されていて・・・とっても有り難かったです。
討論会のあとは、総会のPoster sessionを閲覧して、少しだけ内科専門医制度の議論を聴講。
ただ、今日のメインイベント(?)、西村 康裕先生の優秀演題賞の授賞式には参加しないと!
と思って、抜けてきました:どんな議論があったのでしょうか・・・
懇親会もソコソコに打ち上げて、
自分たちの”うちあげ”は・・・最終的には、新幹線のなかで、ドカンと食べちゃいました。
お土産も抱えきれない感じで帰宅しましたが、一番のお土産は、”優秀演題賞”でしたかね?
【総合内科Memberへ】Poster発表のFeedbackもしますので、楽しみにして下さいね
発表に関わられていた皆さん、お疲れさまでした!
※ 写真などの掲載は明日に・・・します:おやすみなさい・・・
【過去の発表】
2015年:http://fukugim.blogspot.jp/2015/04/112-0411.html
2014年:http://fukugim.blogspot.jp/2014/04/111-0412.html
2012年:http://fukugim.blogspot.jp/2012/04/41415.html

2016年4月15日金曜日

【院内横断的業務】 2016年度版

4月も既に2週間が過ぎましたね。
本日は医局歓迎会があり、Freshな初期研修医のOLTもほぼ終盤に差し掛かっていますが・・・
Blogの更新は全然Freshではないですね:Blogの更新ペース≒川島の忙しさの指標との噂も・・・
さて、OLTネタが溜まっているにも関わらず、総合内科が関わる 院内横断的業務 の紹介!
※ 過去にも 【スタッフ・専攻医の役割:2014年】 という記事がありましたが、
今後、この項目も独立させようかと思います:http://fukugim.blogspot.jp/2014/07/2014_23.html
というのも、本日、 「 認知症ケアチーム 」 からの講演がありました。
ん? そうなんです。Freshなチームなんです!
※ 実はこれをアナウンスしたいので、急ぎ更新しました。
昨年度末頃から、ユマニチュード関連での講演もありましたが、
チームとしてのいわゆるお披露目会でした。
そのなかで、紹介されていたのが、 「 医療同意・意思決定支援 」 の啓発リーフレットです。
↑ HPから検索可能
また、「認知症高齢者の医療選択をサポートするシステムの開発」プロジェクト 
福知山市認知症ケアパス もご紹介されていました。
急性期基幹病院 と 認知症 というのは関連が薄い・・・
と思っている医療従事者は少ないと思いますが、
院内でのせん妄の対策、退院支援や、救急の場での急変時対応(医療の選択と意思決定)
(知らずに併存する)複数疾患やがん検診の対応や生活・社会背景を鑑みた対応など、
急性期病院の医療従事者に求められることは数多くあります。
認知症への対応にも強い、急性期基幹病院!と認識してもらえるように、
院内を盛り上げていきたいと思います!

さて、認知症関連のことをドサクサに紛れて記載しましたが、
院内横断的な、医療の質改善にかかわる業務は、とっても重要です!
※ ちなみに、(以前、当院も主管を行った)日本医療マネジメント学会は、
院内・地域医療改善に直結する取組みを勉強できるいい会と思っています。

2016年度 総合内科memberが関わっている横断的チームは・・・(敬称略):関連Blogも附記
 ICT:生方 片岡 西村
 RST(Respiratory Support Team):生方:http://fukugim.blogspot.jp/2014/11/rst111921.html
 NST(Nurtrition Support Team):北村
 褥瘡チーム:五島
 DMチームフットケア:渡邉 (川島)
 研修管理RST(Resident Support Team):川島 片岡 西村:
 救急:川島
禁煙:(川島)
 医療安全:五島
 認知症ケアチーム:川島 西村
              となっています。
最後のオチが・・・ どうも頭が冴えていなくて、尻切れで終わります・・・

2016年4月6日水曜日

【OLT 2016】 採血実習:04月01日(金)

2016年度がはじまりました。4月1日は早朝から辞令交付。緊張感が高まっていいですね!

研修医のOLTもRSTの皆さんの頑張りで、相当円滑になってきています。
※ 失敗ノートの準備を忘れてしまう 失敗 をしてしまったかも・・・
ちなみに総合内科の第1金曜日=京都GIMカンファレンス・・・。
さすがに行けない!と思ったら、北村 友一先生 と 西山 大地先生(今年度は血液内科所属)が参加!
また、Feedbackを楽しみにしています。
さて、初日は辞令交付のあと、ローテーションの話をしたあとは、「 採血実習 」。
写真を見るまで知らなかったのですが、ベテランの先生の応援もあったようです。
午後からは色んな講義が開始。
研修の心構えもお話しましたが、偶然、他施設でも秀逸な講義スライドも見つけました。
作者の先生にも連絡を取らせていただいたので、興味のある方は下記を見て下さいね。
初日は 『 裏歓迎会 』 と呼ばれる医師不特定参加の呑み会があったのですが、
今年度はビックリの人数!:ベテランの先生も多数参加!
:いつもは財布に余裕が必要なのですが、今年度は余裕だったかも? 
まだOLTの最中(今ごろは深夜勤務=看護実習)に備えて入眠中・・・か、寝れていないか・・・ですね。
大変な医師生活が始まりますが、これからの初期研修を頑張って下さいね!
懐かしい(初々しい)面々をどうぞ!
【2015年度】 
http://fukugim.blogspot.jp/2015/04/olt-2015-0401.html

【2014年度】 http://fukugim.blogspot.jp/2014/04/olt-2014-0401.html
【2013年度】 http://fukugim.blogspot.jp/2013/04/olt-2013.html