2012年9月16日日曜日

第7回京都府北部研修医ネットワーク:9月16日(日)

2008年夏に当院の現 消化器内科の堀田 祐馬先生が発起人となって始まった、京都府北部研修医ネットワークの第7回目が行われました:京都府医師会と京都府立医科大学の学友会も後援(?)されています。
過去の記録(というほどでもないのですが・・・):http://fukugim.blogspot.jp/2011/10/blog-post_7426.html

さて、第7回になる会は、綾部市立病院で行われました。

最初に『Advanced OSCE 』として、色んな資器材を用いたHands-Onの実習でした。
市中病院ではシミュレーション教育は資機材の問題でなかなか難しいかなぁ・・・というのが現状ですが、とても楽しい・意義のある実習でした。

小児のルート/A-line確保ルンバール(小児も含めて)、CVC縫合FAST(外傷の初期医療での対応)と盛りだくさん! ルンバールは山脇 正永教授、縫合のブースは鴻巣 寛院長、自らの指導でした!

シミュレーション機器は、(株)京都化学の協力で実現したようですが、実はこの京都化学さんには、個人的にかなりスゴイ印象をもっています(以前から身体診察のStudyの関連で話は聴いていましたし、ヨーロッパの医学教育学会(AMEEThe Association for Medical Education in Europe )にも出展されている、京都から世界へ、の企業でもあります):http://www.kyotokagaku.com/jp/

カタログもみさせてもらっていると興味津々のものがイッパイ! 呼吸音のシミュレーターもスゴイなぁと思いますが、とても当院で扱える金額ではありません。ただ、医学生や看護学生、もしくは初期研修医や若手看護師にシッカリと勉強して欲しいと日ごろから思っている領域であることは確かです:こういったことが必要なのは、今までの医学教育の反省でもあると思うのですが・・・

当院でも、今年度はCVCの実習(可能なら看護師さんとの合同)がまだ企画できていません・・・。初期研修医にとっては、また新規採用の専攻医にとっては重要なネタではあるのですが・・・。すみません。
過去のブログ:http://fukugim.blogspot.jp/2011/07/cvc.html

さらに、ルンバールに関しては、比較的頻度は低いけれど内科医にとって必要+侵襲が大きい+少しスキルが必要な手技であり、研修医+総合内科専攻医対象としても当院には必要なシミュレーターだと感じました。今後の検討課題かなと思っています。

さて、Advanced OSCEで体を使って、昼ごはんを食べた後は、お昼寝・・・ではなく、ケースカンファレンス【研修医からの症例提示】が3病院からありました。

トップバッター (ちなみにこれは和製英語:日本では通じますが・・・) は、当院の朝山 彬先生でした。
26歳で医者になった僕 ~研修医救急物語~』 として、63歳男性の心窩部痛の症例提示をしてくれました。

一部、質疑応答で”教科書的”な回答もありましたが・・・内容・スライドは素晴らしかったです:かなり複数の指導医+先輩研修医のスライドチェックを経ているそうです! 素晴らしい!
題名の種明かしにもう一工夫欲しいなぁ・・・と思いましたが、自分自身の京都GIMカンファレンスでも軽くダメだしされちゃってました、ので人のことは言えませんね・・・。

さらに朝山 彬先生が、当院で用いられるCD-Rの画像ソフトを使いこなしていることに感動しました!(使い方、また教えて下さいね!)

次に、『 低血糖の一例 』 として綾部市民病院所属、もとい AYB48 チームA所属 の塚崎 菜奈美先生から、83歳女性の意識障害が提示されました。
3例目は、舞鶴医療センターの高橋 央先生から、『意識障害を主訴とし高度の低Na血症を来した一例』 60歳台女性の症例提示がありました。

それぞれ示唆に富む興味深い症例でした! 皆さん、お疲れさま!

 
また特別講演として、京都府立医科大学附属病院 総合医療・医学教育学教室 教授 山脇 正永先生から、『 Clinical Reasoning 主訴から検査計画まで 』をお話いただきました。
若いうちから、どのように臨床推論を鍛えるのか、ということにもつながる貴重な話でしたし、最後には病院総合医関連の話もしていただきました。

懇親会でも3病院 (今回は南丹Hp/与謝海Hpからの参加が難しかったようです・・・) の研修医で交流を深めました。

主幹であった、綾部市立病院の初期研修医の先生+当日も含めてサポートされていた院長先生を含めたスタッフ・後期研修医の先生方、ありがとうございました!
※ 考えてみたら・・・集合写真とか撮ってなかったですね・・・

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