2012年4月19日木曜日

京都での学会!+α:4月14日(土)・15日(日)

先週まで個人的にはとても忙しくて・・・ 
13日(金)は医局の歓迎会というとても楽しみな会(飲み食いが楽しみ・・・ではないですよ)があるにも関わらず、飲みもソコソコに途中で退席せざるを得ない状況でした(もうひとつ大事なことが個人的にはあったのですが・・・:余裕が全然ありませんでした)。

実は、総合内科(+他の内科医の先生方も)の多くは週末は京都に行ってました。
天気がよかったからお花見へ・・・ではなく、勉強に行ってました。

1:第109回 日本内科学会総会

内科学会の総会は、なぜかこのクソ忙しい4月のしかも第1週とか、第2週にあったりします。
他の施設の人も忙しくないのかなぁ・・・と思いますが、なぜかこの時期にあり、多くの人が出席しています。昨年当院主管で行われた医療マネジメント学会の会場、みやこめっせで行われましたが、本当に多くの人でした。

内科認定医や総合内科専門医には更新制度があり、学会の出席点などが考慮され、総会の出席は結構なポイントなので近隣であれば出席したら随分楽です。出席点が目的・・・というわけではないですが、会場では以前勤務していた施設の懐かしい先生方に多数お会いしました。
同窓会を兼ねて集合したら 一席 二鳥 かもしれないなと思いました。
ちなみに昼ごはんもどうしようかなぁとキョロキョロしていたら、洛和会音羽病院 総合診療科の神谷亨先生(KMCCでもお世話になっています)にお会いして、一緒にお蕎麦(京らしく 茶そば )を頂きました。OLTの話などもさせていただいて、『 総合診療科 医師の心得 』なるものもいただきました(実は、当院のOLTの『研修に対しての心構え』+『総合内科 回診』と物々交換でもありました)。
また、専攻医・スタッフとも共有したいと思います。

2:サテライトシンポジウム

今回の内科学会総会では、研修医や医学生に発表の場を提供したいという試みで サテライトシンポジウム が設けられていました。
『表彰者もあります』という文言につられて、興味深い症例を2例、当院も出しました。
ともに川島が関わっていた(指導医登録というのもありました・・・)のですが、あまりに忙しくて、発表者の角谷先生と西山先生をちょっと放置プレイ化してしまい、申し訳ありませんでした。
演題は・・・

◆ 菌血症を契機に動脈管開存症と診断された一例:角谷慶人ら
◆ 問診票より疾患を推測し、
予想される病歴を聴取し得た一過性全健忘の一例:西山大地ら

2人ともポスターセッションでしたが、Power Pointで創ったスライドをA0(ゼロ)以上の1枚のポスターに仕上げて(これも一悶着ありました)、カッコ良くして、会場入りしました。PPTファイルを打ち出して貼り付けている施設よりは上等に見えましたが・・・、会場で見るポスターはもっとカッコいいものがあり、今後の課題だなぁと思いました。

さて、発表ですが
角谷慶人先生の発表には循環器内科の足立淳郎先生が応援に、翌日の西山大地先生の発表には川城麻里先生が応援に来てくださいました!
角谷先生の発表はポスターセッションになったのですが、実際の症例で聴取された心雑音をPC(+電子聴診器)で聴けるようにセッティングしていきました。座長からも『 典型的な雑音ですね 』と声をかけていただき、他の聴衆の人にも聴いていただいた教育的な貴重な講演でした(臨床的にも適切な症例でした)。
携帯のカメラで画質が悪くてすみません・・・

実はこの心雑音が聴けるように、また視覚的に『心音図』として見えるようにしてくださったのが、臨床検査科の内田宏さんです!
※ 川島所有の電子聴診器に録音していたのですが、機械音痴なもので・・・。
心臓に強い・PCに強い・音に強い・・・ 院内の人でピン!と来た内田さんに、ご多忙のなか対応していただきました。内田さんの努力を『論文』化できるといいですね! 角谷先生!!

優秀演題が表彰されるとあって、さらにその選出法が3~4演題であるセッションから1つとあり、初日の角谷先生のセッション(3演題)では 公平に見て、当院の発表がいいかな♪ 、と期待して授賞式を待ちましたが・・・ 
??? うちのセッションから受賞者なし?でした。
何故?と思って、主催者に聴いてみると、どうも、4演題あるセッションはそこから1つらしいのですが、3演題のところは他のセッションと併せて、大まかに4演題に1つ程度で表彰される・・・とのことでした。でも評価者も違っているし、比較する演題をお互いに聴取していないのに評価されるなんて、すごい残念!と思いましたが、あまり言っても仕方ないですね。

2日目の西山先生の発表も素晴らしかったです。比較的Commonではある疾患なのですが、座長の先生も含めてあまり経験がないようで、鑑別診断にあげるという啓発にはいい症例、また今後も症例の蓄積も・・・ということでしたが・・・。
同じルールで西山先生も表彰されませんでした(他の2演題よりは明らかによかったのですが・・・どの演題と比較されて表彰されていないのかさえわからない残念なルールでした:しかも4演題から2演題選ばれているセッションもあり・・・:愚痴ってもしょうがないかもしれませんね)。

ちなみに表彰者の商品は2択で、 ① 新しいiPad or ② 聴診器 でした。そのアナウンスがあったときは、会場から失笑がありました。何となく、頑張った2人には、京都の老舗の金平糖屋さん(緑寿庵清水)の金平糖をあげちゃいました(会場のすぐ近くでしたが・・・観光シーズンだったので満員・長蛇の列でした!)。

初日は日野原重明先生も会場に見えられてて、コメント+最後は受賞者との集合写真もありました。写真に一緒に載れなくてちょっと残念?(個人的には、普通のフロアで他の事務員の方としゃべっている最中に、日野原先生のお付きの人に無言で背後から押しのけられてちょっと残念でした:日野原先生の品位を落とす行動だと思いますよ!)

3:ACP日本支部

さて、実は個人的にもう一つ、イベントがありました。
ACP = American College of Physicians という、いわばアメリカの内科専門医学会があり、その日本支部(Japan Chapter)の勉強会もありました。今までは内科学会総会と連動していたようですが、今回からは別組織で動いていたようです。そのなかで、教育セッションを依頼されていました。

もともと4月は年度の終わり・始めで院内の仕事だけで精一杯にも関わらず、今年度は表彰?に目が眩んで、上記の2演題発表を計画していたところへの依頼だったので、辞退させていただこうと思ったのですが・・・。最終的に引き受けることになりました。

学生から研修医、そしてベテランまで参加する会の症例検討なので、どのように持って行くか、結構苦心しましたが、昨年度に永井義浩先生と担当した症例をベースに行いました。

「内科診断・マネジメントの基本」:総合診療ケーススタデイ というコマだったので、診断学的なアプローチ、病態を意識したこと(感染症+呼吸・循環+腎臓と複数臓器疾患の話題提供)、臨床倫理の4分割法 (今年度は院内でも浸透させたいと思っています) について、また新薬や栄養についてのコメントなどをしたつもりではありました。

50分のセッションで100名強の参加者とそれなりに議論ができたかと思いますが、レベルの高い先生方には、少し物足らなかったのかもしれません(本意は話題提供を持ち帰って勉強のネタにしてもらうことでしたが)。アンケート結果が楽しみです。
実はスライド+配布資料作成は、ホントに時間がなくて、専攻医の西谷重紀先生や片岡祐先生に助けてもらいました。

金曜日・・・というか土曜日の流れは・・・
0時を回った時点でようやく配布資料完成 ⇒ 1時前に帰宅 ⇒ 4時過ぎまでスライド作成 ⇒ 6時30分起床で ⇒ 7時過ぎの電車 ⇒ まだスライド作成 ⇒ 9時に京都大学(時計台記念館) ⇒ 11時30分に発表終了 ⇒ 紫蘭会館に移動 ⇒ ポスターセッション拝聴 ⇒ 表彰式終了後 ⇒ 内科学会総会に移動 ⇒ 遅い昼食を神谷先生と・・・でした。

内科学会総会では展示されていた書籍コーナーでの滞在時間が長かったかも・・・(いい本がありますねぇ)ですが、その後は市立堺病院の現役スタッフと飲み混ぜてもらいました。
京らしい、老舗のすき焼き屋・・・は満席、自分が懇意にしている串カツ屋も満席、高校時代から行っていた祇園の焼き鳥屋 (っていうとなんか問題ありそうですね) は店がわからず(というか今もやっているのかな?:検索したらありました)・・・

どこでもいいか!と思った時に、以前GPEPのミーティングを京都でやったときに、自分が幹事で行ったお店の電話番号が携帯に残っていました。どんな店かは忘れていて、でも評判は良かったような・・・と思って行きましたが!!!

大正解! 京らしいものが食べれる居酒屋さんでした!:楽座京都 本店
食べたものは・・・ 
筍の直火焼き、湯葉の刺身、稚鮎・ホタルイカの天ぷら、すずきの桜煮などなど。大満足でした。
一緒に勤務経験のある立派な中堅の女医さんと、一緒の勤務経験はないけれど総合内科スタッフとしては後輩にあたる中堅の医師と3人で充実した「大人の話」ができました。お互い頑張りましょう!

なんか気づけばスゴイ長い文章・・・になりました。
実はもう一つ

4:第2回 臨床研究デザイン道場@知恩院 症例報告から一歩前へ! by 日本プライマリケア連合学会

という、勉強会に今年度から当院のスタッフになった(戻ってきてくれた)、渡邉力也先生と鈴木龍児先生が参加されました。和田幹生先生と川島と併せて、4名のスタッフが臨床研究の視点・意識を持てば、当院からの発信も徐々に可能になってくる・・・かも。いや、頑張らねば!

先週末が終わって、ようやく寝れる・・・と思ったら、寝ないといけないような体調不良に襲われて、さらにやらなきゃいけない仕事が山積みであることにも気づいて(というか気づいてはいましたが)マズイなぁと思ったら・・・
息子がダウン!(入院!)今は病室で仕事をしています・・・

※ 写真はあとでUpします:2012年04月19日時点のコメント

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