2012年2月29日水曜日

内科学会 認定内科医:願書締切!:2月29日(水)

いろいろと書くことはあるのですが、今日は特別な日なので頑張って更新します。
今日は、4年に1度の・・・ なんでしょう?

4年に1度のサッカーW杯、アジア3次予選の最終戦(vs. ウズベキスタン)があります!
4年に1度のロンドンオリンピック にむけた、
なでしこJAPANのビックチャレンジである、アルガルベカップの初戦でもあります!!

違いますね。 うるう年 です (オチがいまいちですね・・・)。

さて個人的には2月末までの原稿もまだいくつか抱えていますが (中には1月分も・・・)
実は「認定内科医」試験の願書の締切が 今日でした。
認定内科医というのは、内科学会の教育病院・教育関連病院(当院はこれに該当します)での研修を終えた医師が、症例をまとめて願書を提出し、夏ごろにある試験を受けて、認定を得るものです。
認定内科医は基本的に標榜するものではないのですが、病院HPでもときどき認定医でも掲載されています  (専門医は標榜していいことになっています)。

さて 認定医を持っているから偉い! 、ということでもまったくありません。
ましてや 専門医を持っているから偉い! ってわけでもありません。
ただ、時代の流れもあり、若手から中堅の医師にとって、内科医をするのであれば認定医は
持っていて当然! の努力の証ではあります。
今年は総合内科所属の専攻医4人を含めて6人の若手医師が願書作成で必死になっていました。
毎日のように夜中に電子カルテにむかって資料作成!(写真を取り損ねました・・・)
※ 先週末にあった総合内科旅行でも、電車内や宿で必死にやってました・・・
※ 某K田先生は、この数日の睡眠時間は、○時間?:でも今朝の回診ではHigh tension でした!

以前、所属していた施設に書類を取りに行かなければいけないこともあり大変です!
(平日でないと先方の対応ができないことがほとんど・・・)
香川恵造院長の印鑑と署名ももらわなければいけないので、ヒヤヒヤでした・・・かな?
提出書類がまだまとまっていない鎌田啓祐先生と封筒にいれている西谷重紀先生:20時時点

段取りのいい人、悪い人・・・ 性格が出ますよね。

川島自身は内科認定医・総合内科専門医ともに、願書はギリギリでした。
データの読み上げなど、研修医にお手伝いしてもらいました。
締切当日は徹夜して、徹夜明けで証明写真を撮りに行き、

当日消印を求めて夜中の22時ごろに本局の郵便局に出かけて行った想い出があります。

さて合格した人は頑張っている人にこう声をかけます
 「絶対大丈夫だよ!みんな通るから!」
みんな、以前自分にかけられたプレッシャーの言葉を楽しみながら声をかけています。
来年も同じ掛け声がきっと聞かれるでしょう・・・。

来年度、受験予定の人は施設を去る前に症例のチェックをしておいた方がいいのでしょうね・・・
でもきっと気が付くのは、来年の2月・・・かも?

2012年2月22日水曜日

救急・地域医療研修 from 京都府立医科大学!

左が金下先生 右が國本先生:真ん中は救急ローテート中の馬場千紗先生
少し報告が・・・いや、だいぶ報告が遅れましたが、救急・地域医療の短期研修として、今年度は5人の先生が来られていました。

12・01月の2ヶ月は、國本達哉先生と金下峻也先生が来られていまいた。
(来られた時は、救急室の北川昌洋医長より、<速報> として、ちょっとした自己紹介つきの院内メールが流れていたのを覚えてる方もおられるかもしれませんね)。

金下先生は、実は個人的に来られる前からも含めて接点が多かった(数え上げれば5つ以上はありそう)のですが、今後も、同じ内科医、しかも将来的に北近畿で一緒に医療を行う可能性が高いと思うと、とても楽しみな存在です (この記事を楽しみに待っている・・・とのウワサも聴こえてました:遅くなってすみません!)。

上記の写真で持たれている資料は、長年 (といってもまだ設立4年弱ですが) 総合内科で制作を待ちわびていた 「血圧が高くて救急に来られた方へ」 の配布資料で、金下先生(+川城先生)で創っていただきました。
当院では 「インフルエンザ Q&A」produced by ICT:今年度も大活躍!) につぐ、ヒット作になりそうです (配布の工夫次第で、地域の医療にとって本当に大きな力になりそうです:毎年同じ資料・流行前・職場用Key wordでしょうか?)。

國本先生は、見ての通り? 整形外科領域が大好きなようで・・・ 外科系の症例はFirst touchで飛びついて、症例に応じて、ひざ (膝) 本先生、あご (顎) 本先生、こし (腰) 本先生・・・と呼ばれていたようです。さすがに、膝出して仕事はしていませんでしたが・・・。

実は國本先生に、川島の生写真+Xp をあげちゃいました (どこの部位か知っている人は知っていますよね)。 iPhoneに保存もしていましたが、かなり興奮していました!(この興奮の度合いを理解するのに2ヶ月かかる(?)ようでした)。

さて、今年度は2か月単位で、5人の先生が来られていました。
(2クール目の松村泰光先生の写真を取り損ねていました・・・が、何とか探します:持っている人、声をかけて下さい!)

皆さん、本当によく頑張ってくれていましたし、よく馴染んでおられたと思います。

先週末の研修説明会で、某國本先生というか、金下先生ではない方の先生の1月(当院在籍時)のカレンダーのアプリを見せてもらいました。
当直が緑飲み会が黄色と色をつけれるアプリをつかっておられましたが・・・ 
1月はとてもでした。
特に最後の一週間は、色のない日はありませんでした (もちろん当直5回ではありません:
色がある飲み会 はあぶり出しで出てくる・・・と思いましたが、出てきませんでした)。

来年度も、この救急・地域医療研修に来られる先生方がおられるそうのですが・・・予定では1ヶ月になるそうです。
できれば2ヶ月あった方が、当院に馴染め、良さを理解できるのではないかなぁ・・・。

三宅隼人先生・亀田桂子先生・松村泰光先生・國本達哉先生・金下峻也先生!
お疲れさまでした! また遊びに(?) 戻って来て下さいね!

2012年2月20日月曜日

近畿厚生局主催の研修病院説明会:2月18日(土)

杉本先生と幕内先生:毛利先生はお出かけ中?
昨年も参加しました 近畿厚生局主催の研修病院説明会 に参加しました。
            (ちなみに KMCC は来週 九州で行われる レジナビ に出展予定だそうです!)

今回は、庶務課の小林さんと1年目研修医3人(幕内陽介先生 《実は昨年も参加》・杉本篤哉先生・毛利宏明先生)と川島で参加しましたが・・・

 出だしから大変なことになりました!

全国ニュースでも流れるときには、福知山も大雪になりますが、今回はシャレにならないくらい雪が降ってました。
前日に切符を買いに行ってたのですが、その時点で大雪! これはマズイなぁと思っていたら・・・朝も大雪で、いつもは自転車で駅まで行くのですが、とてもそんなことができる状態ではありませんでした。タクシーも2つの会社に断られ・・・ようやく3つ目のタクシーで雪の中、駅まで到着。
自宅で運行状況をネットで確認はしていたのですが、駅について、電光掲示板を見ていたら・・・
大阪方面の こうのとり○号 の表示 が・・・  『調整中』 に変わった瞬間も見てしましました。

大阪方面は特急の運行の見通しがたたないようで、 「 京都行き、急いでください! 」 という掛け声におされて、京都行きの快速に乗り込みました。
その時点で、研修医の毛利先生も一緒の電車に乗り込みました。
直明けの毛利先生は爆睡?、川島は仕事・・・をしてるフリをしていました。
あとの研修医2名は、あとから何とか運行された大阪方面行きの快速で大阪に向かいました。

(さて、どっちが早く着いたでしょう?:会場は大阪 弁天町駅)

京都経由で大阪の会場に30分遅れで到着しましたが・・・
こういった会でよくあることですが、学生さんはまだ来てませんでした。
この会 全体的に言えることですが、 学生さん << 病院関係者 という構図 で、
何となく寂しい感じになります ( ”呼び込み” が寂しいです )。

さて当院のブースは毎年のように
 ① 研修医の子たちとのフリートーク (川島離席)
 ② 研修の概要説明 (川島から)                            という感じでやってました。

当院に興味を持ってくれている学生も相当数いましたが、今年は全国の大学・・・ではなく、京都府立医大の割合がずいぶん多かったです(杉本先生・毛利先生のおかげかな?:アリガト!)。

他のブースもチラチラみてきて、PPTファイルの印刷や総合内科以外の研修についてのPPTファイルの作成など、今後の参考になるものもいっぱいありました昨年度は『教育力のある』は印刷されていますね:今年度は手書きのものでしたが・・・:ちょっと不細工ですね)

また福井のブースでは、来年度に来福いただける寺沢先生も来られていました(ご挨拶させていただきました)し、関西圏の懐かしいメンバーにもお会いできました! さらに京都府立医大のブースでは、先月まで当院の救急に実習に来られていた國本達哉先生が来られてました! (スーツでもなかったですが、は出してなかったです:早く記事を書かないと・・・すみません)

さて、帰りも・・・ 雪の関係で 「 こうのとり 」 が止まっていましたが、運転再開が突然判明!
研修医2人は、大阪駅で軽くダッシュしてました。
川島は個人的に病院総合医関係の会議で東京に出張・・・で、翌日に福知山に戻ってきました。

帰ってきても頭が切れそうなくらい仕事が残っていますが・・・ 
帰宅直前に、息子が頭を切って当院の救急に行ってました(父親不在で迷惑をかけていました・・・)。

2012年2月15日水曜日

看護師+研修医むけ救急レクチャー:2月15日(水)

第2回目は看護師さんの参加が↑でした!
先週の看護師さんへのフィジカルアセスメント上級編、週末の大曲貴夫先生招聘、週明けのKIDS、また当院の新研修医になるはずの医学生が受けた医師国家試験(3日間!)、そして無事 St. Valentine's day も終わり(しつこいですね)、ようやく日常に近づきつつあります (また記載していきます)

本日は、 『看護師+研修医むけ救急レクチャー』 の第2弾!として
『救急で使える血ガス分析 ~これであなたも大先生~』として、森 地先生 から発表してもらいました『大先生!』 という表現が流行っているそうです?)

救急外来に関わる看護師さんもたくさん来られていて、なかなかとっつきにくい血液ガス分析について、すごくわかりやすく、しかもフォーマルに、伝えてくれました。
血液ガスを読める・臨床に適応できるのは、臨床医としての腕の見せ所でもあります
(ちゃんと読めてない医師も残念ながら結構いたりします:学会のスライドを見ても、一目瞭然です)。

最後には 血液ガスを採るタイミング もキッチリまとめてくれていました (最後の”新御三家”のスライドは・・・なんだったんだろう・・・な~んて)。

これは、
若い研修医に:採るべき臨床像 を伝える  とともに
看護師さんに:なんで採っているんだろう? ということを理解してもらう、
つまり日常臨床で行っていることがスムーズになる大きな講演だったと思います。

最近、徐々に定着してきた 「フィードバック用紙」 を看護師さんにも記載していただきました。
また専攻医の鎌田 啓佑先生の口頭でのフィードバックの仕方もよかったし、本当に素晴らしいプレゼンでした。

その後、続けて救急カンファレンスを行いましたが・・・ 見学に来られている先生にもってきていただいた 美味しい みかさ(どら焼き)を戴きました。
その看護師さんに渡しそこなったのは・・・ 明らかに川島のミスでした( 過換気 になりそう ):
次回はこの 代償 を・・・ 『HCO3を下げる』 のではなく、 美味しいもの で対応したいと思っています(ちょっと血ガスマニアすぎますね)。


第1弾があとがきになっちゃいますが、永井義浩先生が1月に 「DKA」 をまとめてくれました。
「DKA」 は当院でも比較的遭遇する緊急・致死的疾患で、すでに歴代の研修医がスライドをまとめ上げてきています。
しかも・・・すべて川城麻里先生の 息がかかっている  雰囲気が伝わってくるスライドでした。

永井パパや森の兄貴を引っ張ってきて、研修医・専攻医+救急に関わる看護師さんとの ジョイント・レクチャー を企画・運営してくれている川城麻里先生の存在は大きいですね! 
ありがとう!

2012年2月10日金曜日

新年への意気込み:2月8日(木)

今さらながらですが・・・
時間を取って、 新年の想いを込めた作文をつくろう! という企画をしました。

昨年やりたかったけどできず、1月にもできなかったのですが、今年は意地でもやってみたいと、駄々をこねました。

救急カンファのあと、趣旨を理解した人で来れる人だけでやりました。

基本的には、自分自身に対して、
昨年までの振り返りをする ・ 今年の意気込みを書く 、といったもので、誰に見せるものでもありません
ただ、キャリアデザインを考えるときに、 『 時々立ち止まって考える 』 ことは重要です。
個人的には、出張に出かけた時の電車のなか (ぼへぇ~ と、ビール飲んで寝ているときや、ポカン~ と外を眺めているときの方が多いですが・・・) や、初詣のお参り(近くの元伊勢神社は神様がいっぱいなので、願い事を考えるだけで、頭の整理になります!)のときにもしているのですが、みんなにも考えてもらう時間を創った・・・という感じです。

大の大人が集まって、みんなでPCにむかって文章を作っている様は、少し異様です・・・が、真剣みが伝わってきました (明らかにカメラ目線のやんちゃな子もいますが・・・) 。なかには、iPhoneに入力している現代っ子も (自分が遅れているだけか・・・)

みんなが、どんな作文にしたか・・・は、わかりませんが、1年後だけでなく、ときどき見返すことになるといいなと思います。

少しニュアンスは異なりますが、将来的には福知山の卒業生にも年報を送ってもらうというのも、刺激になっていいかもしれませんね。

さぁ、今年も1年、ガンバろぉ~! (えっ、今ごろ・・・)

2012年2月7日火曜日

研修医症例発表会・・・民医連近畿地方協議会 に参加:2月5日

ちょっと疲れ気味の当直のあと、大阪に出張でした。 (朝の貴重な30分を早目に引き継ぎしてくれた西谷重紀先生、ありがとう!:しかも内科認定医試験の準備で少なくとも夜の2時には病院にいましたが・・・:タフですね)。

民医連近畿地方協議会主催の第9回研修医症例発表会に招かれ、講演もさせてもらいました。
民医連所属の初期研修医が自分の担当した一症例や症例を通じてまとめたことを発表する会で、事前の抄録もあり、発表時間・討議時間、そして自分たちでも座長を設定していました。
こういった 症例をまとめる機会 は、とても重要だと思います。

ある程度、やらされ感 もあるのだと思いますが、やった感 (達成感) もあるはずです。

ちょうど1年前に、 「呉クリニカルフォーラム」 に行かせていただきましたが、それも同様でした。
そろそろ当院でも・・・ですね。

自分の出番としては、「地域基幹病院の総合内科のロールモデルを目指して ~若手の力をどう引き出すか?~」として講演させていただきました。
90分の時間をフルに使って、少し超過して、「ちょっと疲れました・・・」というフィードバックをもらってしまったのですが、それなりに共感していただけたのではないかと思います(厚かましくも、自分のフィードバックをもらう用紙を持参していきました)。

懇親会も混ぜてもらいましたが、なかなか楽しい先生方とお話できて、もっと話が聴きたい!ところ、電車のこともあり、泣く泣く帰りました。

当直明け、講演明け、移動明け・・・にも関わらず、夜はなかなか寝つけませんでした。
原因は・・・ ロンドン五輪 最終予選 vs. シリア戦 です。残念です・・・。でも、頑張って下さい!

(14年前の初期研修1年目のとき、 W杯予選 vs. 韓国戦やvs. カザフスタン戦のあとも同じようにグダグダでした・・・。
                                   でも最終結果はよかったですもんね!頑張りましょう!)

さて、この週末は
◆ 京都GIMに3人の先生
◆ ER up date(救急に関する勉強会@TDL!)に2人の先生 が行かれていました。
※ TDL=Tokyo Disney Land:デズニー・・・というと笑われちゃいますね!
いろんなフィードバックも楽しみです。

2012年2月6日月曜日

第13回日本医療マネジメント学会学術総会 記念教育講演会@福知山:2月4日(土)

第13回日本医療マネジメント学会学術総会の記念教育講演会が福知山でありました。

実は、参加まで会の趣旨を理解していなかった・・・のですが、実際のところは、学術総会が当院が主管であったために貴重な講演会を聴けなかった職員(+看護学生さん)のために、貴重な講演を拝聴する機会を設けていただいた・・・という感じでした。スゴイことです!

その教育講演は、当院にとって (おそらく多くの病院にとって) 重要な話題ばかりで、当院の多職種にわたる職員さん+看護学生さんの相当数の参加がありました。
こういった話を院内の多くの人が聞く機会があれば、院内の文化も変わっていく可能性があるんだろうなと末席で感動してました。

さて、その内容ですが・・・
1: 地域連携における退院支援・調整の役割
 :高槻赤十字病院 退院調整看護師長 原田 かおる先生

題名からして、急性期病院には必要な問題だと思っていました。
講演のなかでもありましたが、介入の必要な患者さんに相当する方 (スクリーニングシート?もあるようでした) は内科系では総合内科で担当している印象があり、当院では早期からMSWさんに介入をお願いして助けていただいていたり、それなりにチーム内でも整理をしていることかと思います。

ただ、今後はもっと早期からの介入 (当院に来る前からの介入) ということを 地域全体 で意識していかないと難しい問題だと感じています。
医療における、医療者側と患者さん側、そして患者さんの家族側の情報共有が求められると思いますが、どのように実践していくか・・・ 行政の関わりも必要になってきそうですよね。

さて、 退院調整看護師長  という役割もあることは驚きでした。当院でも・・・でしょうか?
また様々な診療報酬に関しては、恥ずかしながら医師はやや鈍感です(特に勤務医・若手医は・・・)。
こういった部分もサポートしてくださる(取りこぼしのないように)して下さる事務の方の存在は貴重だと思います。
前任地では、医療の現場・最前線にいる医療者が愕然とする取りこぼしがあったことを思い出しますが、本当に残念な話でした。

2:脳卒中における地域医療連携の現状と将来像
:香川県(うどん県)厚生農業共同組合連合会 代表理事理事長の藤本俊一郎先生

これも当院には大事な話・・・ではあったのですが、なかなか実践が難しいIT化関連の話でもあったと思います。
問題点を解決するときに、それに関わる人( Stake Folders と表現することもあります)のことを考えないと難しいのだと思います。
講演の中でも、Win-Win-Winという文字が見えましたが、全員にとって負担なく、メリットのあるものということが重要なのだと、改めて感じました。
また講演のなかで印象的な言葉であったのが、 『交付金の切れ目が地域医療の切れ目』 的なお話しもされていました。こういった事例は正直、よく見かけています。
関西広域連合における (?) ドクヘリ事業もこうならないように、また予算についても行政の冷静な判断と医療者の真摯な申請を期待します (年度末の道路補修工事のように、予算のための工事・・・にならないように、と思います)。

3:チーム医療におけるノンテクニカルスキルの重要性
:大阪大学医学部附属病院 中央クォリティマネジメント部 部長 中島和江先生

中島先生はこの領域では本当に有名な先生で、以前、 『医療安全における教育手法の探求』 という報告書もいただいたことがあります(ICLSという急変時対応のOff-the Job Trainingのコースのインストラクションに関連して、公立南丹病院の計良 夏哉先生経由でいただいた貴重な本です)。
内容はお話やスライド、全体を考えた時間構成など素晴らしい発表でした。
Speak Up:声かけ の重要性もありましたが、臨床研修の話でも  『 相談しにくい指導医の存在自体が、医療安全上問題です 』 と、当院にも来ていただいた寺沢秀一先生も言われていたことを思い出します (2012年06月にも再度来福いただけます!)。
なかなか若手や医師以外からSpeak Upしにくいとは思いますが、本当に重要なことでもあります
(自分自身がSpeak Upしにくい存在に・・・なっていくんでしょうね・・・:注意します) 。

4:チーム医療       :公益社団法人 日本看護協会 会長 坂本すが先生

チーム医療から、看護師さんの役割についての政治的な経緯も含めて興味深いお話でした。
全体では質問しづらい状況ではあったのでしませんでしたが、看護師さんの医療行為の拡大に関する話など、とても重要かと思いました。その一方で、看護師の待遇改善の話も併せて、行政に訴えてもらいたいなと思いました (おそらくされているのではないかと思いますが・・)。
急性期病院が疲弊・破綻しているなかで、医師・看護師を含めた医療従事者が疲弊・破綻してはいけないと思います。
自分自身は、元々は家庭医 (まだ馴染みの浅い専門領域かもしれませんね) 志向ではあったのですが、地域基幹病院がこけてしまっては地域医療が成り立たないという思いで、病院総合医を生涯続けてみようと思って、今ここにいます。
が、同様に、地域基幹病院で夜勤対応をする看護師さん、救急診療を行う看護師さんの存在(そしてそれ以外の山ほどある業務も支えている看護師さん)がなければ、地域医療は成り立たないことになります。

勤務医と診療所医の待遇の話は、どこに真実があるのかわかりませんが、それなりに差はあるように思います。ただ、今は急性期病院の勤務医の処遇と同様か、それ以上に看護師さんの待遇が重要になってくるのではないかと思います。無い袖を振ることはできないのだと思いますが、急性期病院の経営が安定し、急性期病院、特に地域最終病院の夜勤に関わる看護師さんたちの待遇改善を、医療者や地域、国民全体で考えていかなければ、地域医療は成り立たないことを再認識しました。

医療従事者間での議論、行政を含めた議論、国民を含めた議論、みんなで冷静に問題点を俯瞰的にみれることができればいいなと思っています。

さて、会が終わった後は懇親会・・・がありました。
比較的お手軽な懇親会費に対して、美味しそうな料理が並んでいた・・・のですが、当直業務があったので、泣く泣く(?)ダッシュで帰りました(外科当直の先生も当直にも関わらず、講演会に参加されていました)。

残念ながら・・・その日の当直は、引き継ぎの時点から比較的軽症 (+入院も3例) が延々と続く休みない救急になりました(看護師さんは24時の時点でも夜ご飯が食べれず・・・)。
皆さん、お疲れさまでした。

2012年2月2日木曜日

2月のイベント!:【院外講師+ERチェックリスト大会】 案内

2月のイベントと言えば・・・
豆まき (節分祭) ですよね。 えっ? 大人はそんなことはしませんか?
St. Valentine's day ですかね? もう期待できる歳は過ぎちゃいました (もう学生時代のドキドキ・そわそわはなくなりました) 。

どうでもいいことはおいといて、真面目な話を・・・

大変遅くなりましたが、院外講師の案内、ERチェックリスト大会の案内です。

2月10日(金)・11日(土)に独法国立国際医療研究センター 国際疾病センター 副センター長/感染症内科 科長の大曲貴夫先生が来られます。

10日は全体講演として、「感染症チーム医療のアプローチ」 的なお話を全職員対象にお話ししていただこうと思っています。
そのあと、余裕があればショートケースをしていただいて、懇親会の予定です。

また翌日は少し早目ではありますが、08時30分から、大曲先生からのレクチャーや教育的なケース、また当院からも症例提示をする予定です。
終了は13時ごろを想定しています。

詳細はまた・・・になりますが、感染症領域のご高名な先生ですので、ぜひ院内・院外の方にご参加いただければと思います。

※ 11日は第6回の京都府北部研修医ネットワーク@南丹病院も重なっているようです・・・:ちょっともったいない!ですね。

また2月25日(土)の午前中からERチェックリスト大会が行われます。

今回は ”外科系” のチェックリスト も導入されるとのことです!
また、内科系のチェックリストの司会進行は、いつものように川城麻里先生・・・ではなく、
2年目の研修医  が分担してやっていくようです。
何とも頼もしいですね。

さて、当日は夕方から総合内科で城崎旅行!を計画しているので、終わった後の打ち上げ・・・はありません。
ご興味のある方 (院内の方も気楽にご参加下さい!) は、もしよければ事前に連絡、そうでなくても来ていただければ・・・と思います。

追伸:MedPeerで鎌田啓佑先生からの症例提示が始まりました!:医師の方でご興味があればぜひ覗いて下さい。