2010年12月14日火曜日

内科地方会:12月04日@神戸 行ってきました!

日常臨床でいろんなことを経験することは大事ですが、ときどきは症例をキッチリまとめることも重要です。
地方会を含めた学会に症例を出すことは、一見めんどくさいのですが、得るものは多くあります。症例のまとめ・文献検索・スライド作成・プレゼンテーション・・・。
 また認定医/専門医の更新の点数にも必要ですし、他施設から見ても、Activityのひとつの目安にもなりえます。

 それで、当科としての学会・研究会での発表の実績は・・・ 実は多くはありません。
この2年間で、正式な学会での発表は
◆ 内科地方会:2回
 → 2009年12月 早田先生(当時研修医1年目) と 2010年12月 中山先生(総合内科 専攻医)だけです:末尾に記載。

□ 総合内科関連では、プライマリケア連合学会で、和田 幹生先生の発表があったり、川島が何かしたりはしていますが、これはまた後日、掲載します。
□ 当院内科としては、消化器内科関連の研究会などに積極的に発表されたりしています
□ 研修医としても、ちょっとした発表を行っています:後日、少なくとも年度末には掲示したいと思います

それで、学会発表までのプロセスは
◆ まずピン!とくること:症例発表に値する症例っぽいことを上級医が察知すること
◆ 発表に耐えれるだけの情報を集めること(普段以上に!):場合によっては検査過剰気味になることも仕方がないです
◆ そのうえで、発表する決意をすること:面倒ですが、勉強と思うことです
 
スライド創り、原稿創りは責任者の好みもありますが、施設のレベルが問われることにもなるので、シッカリ準備することが重要です。2009年の発表の際は、当時3年目専攻医の中山先生が、スライド創りのバックアップに入ってくれていて、発表者の早田先生も情報収集をキッチリしていました。若手が頑張ってくれるとベテランも楽チンです。

◆ 発表前には「予演会」があり、院長・副診療部長以下、スタッフ・専攻医・研修医の前で、スライド・発表のチェックをします。これがないと、意味がありませんが、いつも時間ギリギリ・・・です。
◆ 当日の発表は・・・ 遠方ということもあり、演者+責任者+αぐらいの少人数です。
 ただ、内科地方会は意識して参加すると、とても勉強にはなります(事前に演題をチェックすることもポイント)。他の施設のスライドのまとめ方も良くも悪くも勉強になります。

 今回の発表では少しマナー違反の方もおられましたが、それも人の振り見て・・・になります。
ちなみにマナー違反というのは
1:質問が長すぎる 
 → 個人的な質問、長すぎる質問はフロアの外で行うのが基本
2:セッションの途中で退席する
 → 自施設の発表が終わったからといって、ゾロゾロと出て行くのも失礼
3:詳細に発表内容を確認していないのに批判的な発言をする
 → 短時間では難しいかもしれませんが、批判する上では十分な吟味をするのが良識 
                                    でした。

 学会発表に参加できないメンバーが多いのは残念ですが、将来的には発表したスライドを院内でまとめて「発表会」としてフィードバックすることが、貴重な症例を埋もれさせないことだと思っています。前任地の市立堺病院では、研修医のOB/OG会を兼ねて、院内発表会をしていました。当院でも今後、そういった文化を創っていくつもりです。

 また余裕があれば、2年間の研修期間に研修医が発表、専攻医が発表 or 発表に深く関わることを意識させることができれば・・・と思っています。
 またMCR(Master of Clinical research)の学位を持たれている和田先生を中心にいろんな症例の蓄積をしています。数年後からは、「福知山市民病院における、×××疾患の○例の検討」というネタが出せるように頑張りたいと思っています。

中山先生、お疲れさまでした!

【当院メモ:内科地方会】
早田 洋樹ほか。無治療で経過した好酸球性血管性浮腫の一例 第185回日本内科学会近畿地方会。神戸:2009.12.3
中山 雅臣ほか。抗菌薬による急性好酸球性肺炎と考えられた一例 第188回日本内科学会近畿地方会。神戸:2010.12.4

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